奥居合には居業と立業の二種類があります。
その中でも、形の良く似ている居業の「戸詰」と立業の「行連」。
要は自身の左右斜め前の敵に対する業で、開始状態が立っているか座っているか。
と、思っていましたが、そんな簡単なハナシでは無かった。
双方、共に先ずは右斜め前に抜き付けるのですが、その斬る方法が違った!
最初は「行連の四歩目、隠し足が違う」という指導から始まりました。
(細かい箇所は指南書や教える人によってホント様々で「統一してくれよ!」と叫びたい;)
一、二、三歩と前進して、四歩目で右足の延長線上にさり気なく左足がきます。
五歩目で左足の小指側で地面を掴み、右に踏み込んで抜き付ける為の下準備です。
この部分で、自分は左足の力の入れ方や、五歩目の踏込の勢いの足りなさが目立つのです。
業のカタチはなぞってるけど、敵を斬って勝つという勢い=重心移動がなってないワケです。
居業と立業で、自身と敵の距離は全然違います。立業の方が敵は遠い間合に居るのは当然。
それを考慮せず、今まで行連の足運びが疎かになっていたワケです。不覚。
あと、居業の「両詰」「虎走」。
以前からずっとこの業に関しては指導が続いています。
両詰は抜刀し、刺突、斬り下しの流れ。以前は抜刀の注意を頂きましたが、今回はその次。
突く時の勢いがどうも足りない。具体的には右足は強く踏み込むけど左足が疎かになっている。
右足の踏込に左足も直ちに追わなければならないのですが、自分の左足は「遅れて」ついてくる。
要は左足の膝頭を浮かせて地面を蹴り、右足に直ちに合わせなければならない。
そして「突いたら必ず引く」。
刺突の後、引く動作を加えずに振り被りに移ってました。
実際だったら敵の身体に刀身が刺さっているワケですから、引き抜く動作がないとおかしい!
虎走に関しては、細かく走って距離を詰める際、つま先立ちで進む事を教わりました。
それと、退く時の刀は鞘に全て納めず、10cm強出したまま退くとの事。
これ、走ると刀身が鞘の中で遊んでカタカタ鳴るんですが、それに対しても解決法が。
刀の柄頭を下方に下げない要領で、柄を水平にする要領で刀身を鞘の上に押し付ける。解決!