†　ＳＷＯＲＤＲＡＣＫ　†

「体捌きと腰」と以前、無外流の先生に言われた話を書きました。
だが、それは一体何の為なのか？勢いや威力だけではなく、極力無駄を排する為。

それは何に繋がるのか？最も高効率な動作はパワー・スピードの全てにおいてベスト。
この動きが常に確実に行えるようになれば、常時クリティカルヒットを叩き出せる理屈。
相手がこちらの動きを認識した頃には既に攻撃が決まっている、見えても回避できない動き。

「鞘の角度通りに抜け」と居合を始めた頃から言われ続けてきました。
性分で、どうしても小手先で捏ね繰り回す癖が抜けないんですよね、自分。
この小手先の動き、きっと自然にやってて、ラクだし楽しいんだろうなぁと思うんです。
コレを鍛錬によって削ぎ落し、どこまで神の領域に近づけるか。当に鍛錬、吟味あるべし。

二度目となる自力での修理を行いました。
材料は水牛の角。ノコギリ等で削ると、髪や爪を燃やした時のような独特の臭いがします。

今回は、先の修理の経験を踏まえ、できるだけ手作業を無くす方針にしました。
先ず、鯉口の形状を紙に移して材料に張り付け、
内側の数か所にドリルで穴を開け、電ノコで大雑把にくり抜く。
次いで、外側をできるだけ後で削らなくて済むよう、電ノコで丁寧にカット。
後はひたすら丁寧に、ミニルーター（歯医者のドリルの家庭用みたいなヤツ）で微調整。
鞘の入口にはめ込んで、僅かな隙間を木工用パテで埋め、木工用ボンドを接着面に塗って固定！

途中、外出したり休憩をはさんだりしつつも今日中にケリがついた！
これで残すは人工ウルシで塗装して完成。場数と適切なツールの有無って大事！

今日の稽古（無外流）で先生から言われた事です。
「刀を持つ手で切ろうとしている」らしく、小手先で刀をこねくり回している。
結果、業に本来の勢い（身体全体のパワーがうまく乗算される筈）が出ず、中途半端になる。
まだ自分の心身に業の術理も浸透してないので、こればかりは鍛錬あるのみです。精進しよう。

流石に居合道始めてから15年くらい経過してますので、
動作そのものに何か変なトコロがある、とか、そういうのは無いんです。多分。

ただ、どうしても枝葉末節が気になる。
居合を始めた当初から言われ続けている事なのですが、
自分はただ立っていても顔がやや俯いていて視線がやや下向きなんです。
武道の世界では「遠山の目付け」という言葉があります。
遠くの山を見るように半眼の視線で、見(けん)の目より観(かん)の目を意識する。

見ていて何か引っかかる、ということは、まだまだ無駄が残っているという事なんだよな・・・

やっぱり冷え込みが厳しいですニャ・・・。