「日本刀って、やっぱり野球のバットより重いんですよね?」
という質問を受けたのです。
「いや?全然そんなコト無いよ。大体平均で1キロ位」
と、反射的に軽~いノリで答えてしまった自分。
(後で調べて見たところ、高校野球のバットの重量規定は900㎏以上。日本刀とトントンです)
この回答がさぞかし意外だったらしく、その少年は、
「え?じゃあ日本刀って……どう凄いんですか?」
と聞き返してきたワケです。
成程、彼の中には、日本刀の神秘性のみがマンガ的にインプットされてるんだなぁ。
ニュアンス的には、欧米人が抱く「ワォ、ニンジャ!サムライ!」みたいなモノでしょうか。
一体何㎏位だと思ってたんだろ?(先に聞いておけば良かったと後悔してます)
少年漫画みたく、手渡された瞬間にズン!と地面に落ちるとまでは思ってなかっただろうけどw
† † †
……ここで一つ、野球少年に滔々と語った自分。
「日本刀の凄さは、その鋭さと機能美にある」という事を例え話で。
「例えば。君が野球のバットを振り上げて、力いっぱい降り下ろした時。
そのバットを地面ギリギリで止めることは、割と簡単に出来ると思うんだ」
「はい、まぁ確かに出来ると思います」
「それと同じ要領、同じ勢いで、日本刀を振り上げてから降り下ろした場合。
刀身の空気抵抗が無さすぎて「降り降ろす」というより、感覚的には「落ちてしまう」。
確実に地面に刀身がぶち当たってしまうと思うよ。しかも、君が考える以上にガッツリと」
「あー!なんか分かる気がします!」
† † †
……今回は、割と自画自賛しても良い語りをしたと思っております、自分。